くろじいの小屋
COLUMN


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9  レクサス           2005. 7. 3
 
 いよいよ来月、あの「レクサス(LEXUS)」ブランドが発進する。
 
まず最初は日本全国140店舗の販売網、高級車のみを扱うトヨタのブランドである。
なんだトヨタの新しい車名か・・・・・言ってみれば確かにそうだ。
海外では十数年も前からレクサスブランドを展開し、そのブランド力は特に欧米において絶大なものである。
 
しかしここには大変重大な事が隠されている。
 
レクサスには一切「トヨタ」の文字は使われない、
それどころか今後レクサス店のみで販売される事になる「セルシオ」「ソアラ」「アリスト」など、中には20年以上に渡って創り上げて来た車名を全て捨て去ってしまうのである。
 
これに先だってトヨタは、自社で買い取った富士スピードウエイを大改修、その中にレクサス専用の研修施設を設けた。
自動車業界だけでは無く、某高級ホテルでの研修や他業種からの人員の導入。
完成するレクサス店は通常店舗の3倍の建築費がかけられ、納車には専用のセレモニールームまで設けられているそうだ。一切訪問での販売はせず、選ばれた特別な顧客のみの来店を待つ。
 
販売される車の最低価格はISの400万円程度から。
このISのターゲットは年収1000万から1500万円だそうだ。更に現アリストことGSのターゲットは2000万円以上、セルシオことLSは年収3000万以上と言ったところだろうか?
 
ある調査によると、我が国の年収3000万以上の世帯は全世帯数の5%と言われている。
つまり20世帯のうち1世帯は年収3000万以上の家庭という訳である。
「以上」という事は億単位の世帯もあるわけだ。
反面、今まで最多層であった年収700〜1200万程度の世帯が激減、500〜600万程度の年収層が増えていると言われている。
 
つまりレクサスは、その高所得層のみをターゲットにしたのである。
 
更に数年後、トヨタは・・・いや「レクサス」は日本車が踏み入れた事の無い、新たな領域へ参入する事を考えているようだ。
それは車両価格が3000万以上、つまりロールスロイスなどに匹敵する超高級車。
 
イギリスに行った時ロールスロイスを見る事は無かった、友達に尋ねると「お金があっても公爵や男爵など身分が伴わない人間が買うと笑われる」という答えが返って来た。
 
日本人は総中流意識で有名である。
 
「他の人と一緒」 「人並みの」
 
しかしそれは低収入層の錯覚、幻想以外のなにものでも無い。
貧乏人が知らないうちに、世の中は確実に見えない階級意識に支配されている。
 
口では人と同じだと言いながら、少しでも他人より裕福で特別でありたい・・・これが本能。
人間の脳は他人との差別化で快感を得るように出来ていると言われるからだ。
 
でも安心されたい、トヨタはダイハツを傘下に納め、軽自動車から80万円台の小型車までラインナップしている。ちゃんと貧乏人の取り込みも忘れていないのである。
 
オープンしたら一度レクサス店に足を運んでみてほしい、金持ち相手の接客方法を徹底的に研修済みのお姉さんが出迎えてくれるはずである。
 
「大変恐れいりますが、源泉徴収票をお持ち下さい」とは言わないだろう・・・・・・たぶん。
 
 
 


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