くろじいの小屋
COLUMN


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60  フェラ&フェラ        2003.12.09
 
 このタイトルを読んで「え!こういうコラムだったの〜」とニヤケながらクリックしたあなたは正常なスケベである。
しかし残念な事に?今回にここで語るのはフェラーリとフェラガモのお話だ。
まあこの話は何年も前に雑誌で読んだ事があまりに印象に残ってるので、ここに大勢集まる「フェラ」好きのみなさんに是非お話しようと思った次第。え?短く略すなって?
 
ご存じフェラーリもフェラガモもイタリア製である。フェラーリは日本円で現在1600万円位が一番ベーシックなグレードという高価な車だ。
エンジンの中身まで見た人は少ないと思うが、まるでガラス細工のような作りでトヨタや日産と比べたら、それは10分の1にダイエットした様に薄く緻密で高価なパーツの集合体なのだ。工場を実際に見た事は無いけれど、テレビで老練な女性工員が砂型鋳造(鋳物)を手仕事でこなし、一つ一つのパーツを工芸品の様に作り上げる様には驚いた。
ガラス細工の様だから当然耐久性は無い、三万キロも走ればオーバーホールは大げさとしても、それに近い整備が必要で費用も百万単位でかかるのだ。しかしその緻密なエンジンだからこそ、あの甲高く、むせび泣くようなフェラーリサウンドを奏でる訳である。
 
フェラガモの靴は元来高貴な貴族達の愛用の靴だった。
熟練工が一足一足丁寧な手仕事で仕上げるその行程は今でもそれ程変わらない。
おばあさんの靴に手を入れて孫が履くというのは珍しい事では無いのである。
フェラガモはそもそも長距離を歩くような靴では無い。
外出の時も絨毯の上を歩き外の車まで、そして目的地の社交場で再度絨毯の上でご主人様の足下を飾り帰って来る。これがフェラガモの使命・存在価値だった。
 
 バブルが日本を包んだとき、日本人はフェラーリを投資目的に選んだ。
当時年間500台しか生産されない(ちなみにトヨタの生産力の一時間分と言われていた)
フェラーリのほとんどを日本人が買い占めた。ろくに整備もされないフェラーリは高温多湿の日本ですぐに悲鳴をあげた。
OL達はクレジットカードをメンコのようにビシビシと使い、店員に煽てられるまま、これっぽっちも似合わないバックや服をこれでもか!と買いあさった。当然フェラガモの靴も・・・
車で言えばワイドタイヤのように幅の広い日本女性の足に無理矢理履かされたフェラガモは悲惨だった。年数回社交場に行く予定が連日の通勤!何という屈辱。絨毯の上を歩く予定が駅の階段。下手くそなダンス相手が居る訳でも無いのに踏まれる事数え切れず・・・・・
トドメに雨。
当然のごとくフェラガモも悲鳴を上げた、修理に出すOL、その修理代を聞いてカードを出しながら激怒する彼女達。
 
 フェラーリは人生に大きな成功を収めた人間が現金で買って、年に数回数十台のコレクションから引っ張り出して眺めたり、そのフォルテシモのような音を聴きながら乗ったりする車である。
フェラガモの靴は数十足の靴の中から選ばれて目的地に合わせて足下を飾る靴である、決して駅の階段は上らないのだ。
 
あなたのガレージにフェラーリ何台ある?って言う人は少ないけれど、あなたの靴箱にはあなたのために来日した不運なフェラガモ何足あるのかな?
色々な人が居るけれどフェラーリが欲しい男もフェラガモが欲しい女も同じなのである。
男も女も共通の趣味は「フェラ」っていう事で・・・(まあこの二つ以外のフェラも含めてね!)
それはやっぱり正しい気がするんだけど。
 


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