くろじいの小屋
COLUMN


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25  猫噛み            2004. 7.11
 
 猫は一度も飼った経験が無い。
犬が好きで猫が嫌いか?という訳でもない。
くろじいの家にはいつも犬が居た、それで猫を飼う機会が無かったというのが正解か。
 
猫は犬と違い畜犬登録の届け出も要らない、狂犬病の予防注射も不要だ、フィラリアの予防は要るのだろうか?散歩も自分勝手に行くので飼う方も気が楽に違いない(と思う)。
 
一説によると、猫は犬より知能指数が高いと言われている。
犬は自分を人間の仲間と思いこみ、猫は自分を猫であると自覚しているというのである。
夏目漱石がそこまで考えてあの書き出しを書いたのかどうか?
それにしては道端で轢かれてる猫は多い。
犬は道を横断する時に躊躇するが、猫は絶対後戻りせずに渡りきる。
何度か悲惨な瞬間を目にした事がある、猫は普通人間に死に場所を見せないって言われているけど・・・・・
 
もう10数年も前の事だ、ある中古車販売店の展示場でなにやら腐敗臭がすると騒ぎになった。ところが何処をどう探しても何も無い。
そんなある日の事、ボルボのワゴン車のエンジンルームを洗っていたアルバイトが「あ〜〜足〜〜!」と叫んだ。
車種によって、エンジンの下にはアンダーガードとうい皿状の防護板が備えられている。
その僅かな隙間に入って猫が死んでいた。誰も取りたがらず、大騒ぎしたあげくに結局電柱に貼ってあった「何でも屋」を呼んで処理させた。
あのワインのボルボどうなったんだろう・・・・・
 
車が故障したときに呼ぶのがJAF(日本自動車連盟)だ。
このJAFの隊員が一番嫌がる仕事、それが「猫噛み」という作業だ。
特に冬場の朝に依頼が多いそうだ。
エンジンには余熱がある、その温かいエンジンルームに入って猫は寝る。
翌朝そのままエンジンをかけるとベルトやファンに絡まって・・・・・
三味線にもならない見るも無惨なその姿は、取り除くまで数時間を要する事もあるそうだ。
経験者によると細かい所まではとても取りきらないので、エンジンが温まって来ると肉の焼けたような、毛の燃えたような臭いがするそうだ。
 
寒い冬の朝、エンジンをかける前にはボンネットを叩く、タイヤを蹴っとばす、ホーンを鳴らす、そうしてからエンジンをかける事にしている。
 
え?こんな暑い季節に言うなって?
ま、覚えておいてよ


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